玄関を外壁タイルでリフォームして憧れの外国風の家を手に入れよう!
味のあるタイルを外壁に施した家・・・
外国の映画に出てきそうなおしゃれな家を想像してみてください。
あたたかみがあって、おしゃれで高級感がある、その雰囲気に憧れる人は少なくないはず。
ただそうはいっても、こんな風に心配される方もいるかもしれませんね。
- 家の外壁を全部外壁タイルにしてしまうと、費用が掛かりすぎるのでは?
- 外壁タイルって、どのくらい長持ちするの?
- メンテナンスの費用も高かったりしない?
正直外壁を全て外壁タイルにしてしまうと確かに費用はかかります。
だから、家の真正面、「玄関」周辺のみを外壁タイルにしてしまうのはいかがでしょうか?
家全体を見た時に「アクセントカラー」となるように、「玄関」に外壁タイルを使うのです。
ここでは、外壁タイルのメリットやデメリット・玄関を外壁タイルリフォームした事例などをご紹介したいと思います。
そもそも、外壁タイルってなんだろう?
外壁タイルの素材は自然素材の土や石からできており、その素材をなんと1,300度以上の高温で焼き上げて作ったものなのです。
自然の素材を使っているため、作り物にはない独特な風合いや色が出るので、他の外壁に使われる素材と比べて高級感や風格を感じさせるのが特徴です。
またタイルを高温で焼き上げることで硬さもあり、雨風にさらされがちな外壁にも嬉しい耐久性を兼ね備えています。
■外壁タイルの施工方法
外壁タイルの施工は地道なもので、モルタルという、セメントと砂と水を混ぜたタイルの接着材にあたるものを使って、職人が1つずつタイルを積み重ねて施工していきます。
地震などでタイルが簡単に浮いたり落下してしまってはいけないため、モルタルや接着剤などを何層にも重ねて頑丈な壁を作るように施工します。
そのため、施工には長い時間といい腕の職人が必要になってきます。
■外壁タイルを使うメリットとデメリット
見た目がおしゃれで高級感があることで人気の外壁タイル。
実際に取り入れる上で押さえておきたいメリットとデメリットをご紹介します。
【メリット】
1.きれいが長続きする
タイルの表面には「親水機能」といって水に馴染みやすい機能があります。
そのため、汚れがついたとしても雨と一緒に流れてしまうのできれいが長続きするのです。
また、静電気も起こりにくいため埃をそもそも寄せ付けにくいという特徴もあります。
以下のグラフは一般的な塗装をした外壁との経年変化の違いを表したものです。
外壁タイルはほとんど変化しないことがお分かりいただけるかと思います。
引用:クレバリーホーム
2.耐久度が高い
汚れにくいこともそうですが、高温で焼き上げているおかげでタイルそのものがとても頑丈なのです。
世界で初めて外壁タイルを使用したのは実は日本の旧帝国ホテル。
関東大震災で周りの建物が倒壊していく中、ほとんど無傷で残っていたことで外壁タイルが一躍有名になったそうです。
実は宇宙ロケットの表面にも、タイルが使われているそうです!
宇宙に行くには1,400度前後の高温に耐えられる素材が必須なので、高温で焼き上げているタイルは適役なのです。
3.メンテナンス費用が安い
その耐久度故に「メンテナンスフリー」と言われることもある外壁タイル。
実は丈夫な外壁タイルにもメンテナンスは必要です!
ですが、たしかに他の素材に比べると圧倒的にメンテナンス費用が安いのも特徴です。
主なメンテナンスはタイル同士をつなぐ目地の部分。
ここは10年~20年程度でメンテナンスが必要です。
また、地震などの影響でタイルが下地から浮いてしまうと、タイルが落下してしまう原因になるので、直さないといけません。
ですが修繕が必要な場合も、必要な部分だけを直せば良いので、その分コストも抑えられます。
他の塗装やサイディングは10年で全体的にメンテナンスが必要です。
一方で外壁タイルは、タイルそのものは高圧洗浄で洗う程度で40年近くもち、部分的な補修が可能な点も考えると「長い目で見るとお得」ということが分かります。
【デメリット】
初期費用が高い
外壁タイルを取り入れたくても躊躇してしまう理由が、この初期費用でしょう。
コストが高くなってしまうのには3つの理由があります
- タイルを固定するための下地代がかかる
- タイルを施工するために必要な素材が多い
- 工事の日数が長くなりがちで人件費もかかる
以上のことから、塗装やサイディングと比べると、倍以上のお値段になってしまいます。
外壁施工の種類 | ㎡単価 |
塗装 | ¥2,000〜 |
サイディング | ¥4,000〜 |
タイル | ¥13,000〜 |
確かに初期費用はかかりますが、家は長い間暮らす場所。
長い目で見てメンテナンスというのは切っても切り離せない存在。この初期費用さえクリアできれば、マイホームにとって外壁タイルを取り入れるメリットの方が多いのです。
外壁をタイルにするのにかかる費用は、こちらの記事で詳しくわかります。
リフォームで外壁をタイルに!!費用はどのくらいかかる?? | 外壁・屋根リフォーム達人の息子
家の顔である「玄関」に外壁タイルを取り入れてみよう!
この記事を読んでいる方は、玄関に外壁タイルを取り入れることを悩まれていると思います。
特に「家の顔」と言われる玄関周りは、来客があった時にも最初に見られて印象に残る部分でもあるので、いつも綺麗でちゃんとしていたいですよね。
先ほどのメリットでも書いたように、耐久性のある外壁レンガは経年変化がない分、その高級感をいつまでもキープできます。
そして玄関にだけ外壁タイルを取り入れることで、なるべく抑えたい費用を抑えながら憧れの外壁タイルの家を実現できることもポイントです。
■玄関の外壁タイルがおしゃれなお家をご紹介!
最後に、玄関に外壁タイルを取り入れた素敵なお家をご紹介します。
リフォームの参考にしてみてください!
まずは、ナチュラルな雰囲気の可愛らしい玄関ドアと、優しい色で積み上げられた外壁タイルがマッチした玄関です。
少しずつ色の違うタイルを合わせることで、デザインにも動きが出ておしゃれな印象に。
引用:インスタグラム
次は柱まで外壁タイルで施工した例。
タイルが少しアンティーク調なので、全体的にシックな印象でまとまっています。
表現したいイメージに合わせてタイルを選ぶのは楽しそうですね!
引用:インスタグラム
一方こちらは純和風の家です。
玄関の下半分をタイルにして、メリハリのある印象を受けます。
上手にタイルを取り入れることで、一気に家のおしゃれ度が増します!
引用:インスタグラム
玄関に選ぶ外壁タイルの種類によって家の印象がとても変わってきますね。
カジュアルなおしゃれ、暖炉や煙突がありそうな洋館の雰囲気、和の厳かさ。
玄関に外壁タイルを施すだけで、自分の家に憧れのいろんな表情を備えることができるのです。
玄関に外壁タイルでリフォームするポイントまとめ
ここでは以下のことをご紹介しました。
- 導入するには初期費用がかさむ
- 長い目で見るとメンテナンスが楽でコスパがいい
- 家の顔である玄関だけに取り入れると費用も抑えられて、おしゃれな家が手に入る
外壁タイルは、その見た目の高級感だけでなく、耐久度やメンテナンスのし易さの点でいっても取り入れるメリットが多い素材です。
さらに玄関に限定して外壁タイルを取り入れることで、費用を抑えながらも、大事な「家の顔」に高級感を出すことができます。
映画に出てきそうな素敵な家。
そんな憧れを実現するのは、意外と難しくないのかもしれません!
「高そう」というイメージだけで諦めずに、憧れの家を実現するためのヒントになれば嬉しいです。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。